辻中院長のルーツと人生ストーリー

尊敬する父からの言葉

父からは「患者さんの見えていないところを大切にしろ」「この仕事は一生勉強や」と教えられてきました。長く使える“本物”を一つ作ることの方が、どんな高価なものを買うより尊いとも言われました。どれだけお金を持っていても、どんな有名な先生に診てもらってもダメだった患者さんが、最後に父のところへ来る。そんな姿を見て育ちました。

父の「生き方」に魅力を感じた

父は開業当初、保険診療をしていましたが、「これでは自分の理想は実現できない」と10年間悩んだ末、社会保険事務所に出向いて自ら保険医を辞退しました。当時は歯科医が儲かる時代。それでも父は材料費すら払えない状況で、50件目の業者にようやく「先生の夢に2年間付き合いましょう」と言ってもらえた。そういう経験があったからこそ、人のありがたみや人間の機微が分かるようになったのだと思います。
父は6年間、特待生として学費免除で大学に通い、その350万円を開業資金に回しました。祖父は資産何十億を持つ大金持ちでしたが、父は「自分の分はいらん」と言ったと聞きました。そういう生き方に魅力を感じ、私は父と一緒に働きたいと思うようになりました。

父の偉大さ

しかし父は半身不随で倒れ、私が患者さんを引き継ぐことになりました。ある大きな寺の住職の方は、2時間半かけて通ってくださり、15分早く診療が終わっただけで怒られたこともありました。でもその方はこう言ったのです。

「名古屋でも東京でも有名な先生に診てもらった。でも、あんたのお父さんみたいな先生はおらん。」

私は尋ねました。「父の何がそんなにすごかったんですか」と。すると、

「多くの先生は材料の力を60%引き出せたら良い方。でもお父さんは120%引き出す。材料を作ったメーカーに直接問い合わせて、どの気候・温度・湿度で最も性能が出るかを聞き、その条件を自分で再現して使っていた。」

ドイツならドイツ語で、スペインならスペイン語でメーカーに問い合わせ、材料のポテンシャルを最大限に引き出す。それが父の“本物”の仕事でした。
父が倒れた後、東京の診療所は家賃が回らず閉めざるを得ませんでした。父は1級障害となり、自分で座ることもできなくなりました。それでも父は「人生楽しかった」と言いました。顔が腫れ上がり、身体が動かなくなっても、「本物はどんな形になっても本物や。魂は削られへん」と。

能力が高いとか、スピードがあるとか、そういう表面的なことではない。魂の持ち方、生き方の軸が大事なんだと父は教えてくれました。最後の最後まで、夢と希望を持ち続けることの尊さも。

父の「生き方」から学んだこと

私は診療を通して、お金を稼ぐことも大切だし、生活が安定してこそ礼節も生まれると感じています。でも、それ以上に大切なものを忘れてはいけないとも思っています。小さな枠にとらわれて生きるのではなく、自分の幸福のために、自分のやりたいことを大切にしてほしい。強くなりたいなら羽ばたけばいい。
父の影響は大きいですが、こだわりすぎる必要はない。それぞれが自分の形で、自分の道を歩めばいい。私はそう思っています。

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